日本におけるブラックロックは?
ブラック・ロックは、日本でも「ブラックロック・ゴールド・ファンド」「ブラックロック・ゴールド・メタル・オープンAコース(為替ヘッジ付)」「同Bコース(為替ヘッジ付)」など、金ETFのライバルともいえる金鉱株ファンドを何本か提供しています※。
※ETFではありません。
ブラックロック・ゴールド・ファンドとは?
「ブラックロック・ゴールド・ファンド」というのは、インデックスファンドであり、指標としているのは「FTSE金鉱業株インデックス」です。
金鉱業会社の株式で運用、組み入れ銘柄の上位は、ニュークレスト・マイニング(オーストラリア)、ニューモント・マイニング(アメリカ)、キンロス・ゴールド(カナダ)、アラモス・ゴールド(カナダ)など金鉱業会社大手が並んでいます。
ユーロの信頼低下と金保有量の増加
新たなプレーヤーは投資信託にとどまりません。断定はできませんが、政府系ファンドや欧米の個人投資家(富裕層)も金ETFの取得に動いているものと思われます。
実際にも、2009年1〜3月に欧州の個人投資家の金保有量が急激に増えました。
この金保有量の増加は、ユーロに対する信頼低下を意味するわけで、欧州においても、かつてないほどのインフレリスクが高まっており、実物資産への逃避を始めたとも考えられます。
あるいは、金融・経済危機によって大きなダメージを受けた既存の金融機関の経営状況に懸念を持ち、金ETFに投資することでリスクを分散させることにしたのかもしれません。
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