公務員退職年金基金、いわゆる年金基金は、屈指の機関投資家として知られていますが、この年金基金は、巨額の資金を、株式はじめ各種の金融資産で運用しています。

扱っている金額が多額であることから、金融システムのなかでも、極めて重要なプレーヤーであるとみなされています。

ちなみに、年金基金のなかでも、カリフォルニア州職員退職年金基金（カルパース）はそのリーダー格の存在です。

カルパースは日本でも多くの企業に出資しており、もの言う株主として、積極的に経営に口を出しています。

年金基金も当初は、上場株式や債券の運用が中心だったのですが、2000年代に入ると、リスク分散の観点から、未公開株式や不動産、不動産投資信託、投資ファンド、ヘッジファンドなども投資対象とするようになりました。

株式や債券とは独立して動く、商品（コモディティ）、特に金（ゴールド）にも注目したようですが、現物の金（ゴールド）には移送や保管の問題もあり、また先物にはリスクが高いというのが難点だったようです。

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