ニクソンショック以降の金(ゴールド)価格の決定方法は?
ニクソンショック以降の金(ゴールド)の価格は公開市場で決められることとなりました。また、各国も1973年までに「変動為替相場制」に移行したことから、金本位制は世界から姿を消すことになりました。
ちなみに、米国の金(ゴールド)保有量が群を抜いて多いのは、このような経緯があったからといえます。
金価格の反転上昇
長期間下落傾向にあった金価格が反転するきっかけをつくったのは、欧州の各国の中央銀行でした。
というのは、各国の中央銀行は、金本位制の名残もあり、有事のために金(ゴールド)の現物を保有していたからです。
しかしながら、金(ゴールド)は保有しているだけでは利息は付きませんし、保管コストもかかります。
金価格の下落
金(ゴールド)はマネーを生まないということで、1990年頃から、欧州の各国の中央銀行は、相次いで売却に転じました。
供給量が増えれば、値段は下がりますから、1990年代を通じて、金価格は着実に下落していきました。
さらに、1999年には、英国中央銀行が保有している金(ゴールド)をオークション形式で売却したことから、いっそう下落することとなり、ついには、ここ30年間で最も安い250ドルをつけることとなったのです。
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