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金価格に影響を与えるものは?

金価格に影響を与える主要プレーヤーとは?

金価格に影響を与える主要プレーヤーは、次のようなものです。

産金国・鉱山会社
⇒ 金価格の下落を恐れて「売りヘッジ」をしていた鉱山会社が、近年の金価格の上昇により「買い」に転じたといわれています。
⇒ 「売りヘッジ」というのは、金価格の下落リスクをカバーするために、信用取引によって金(ゴールド)を売っておくことをいいます。
⇒ 金価格が下落した場合、金(ゴールド)を買い戻せば、安く買ったものを高く売ったことになりますので、差額が利益になります。現物分のマイナスと信用取引分のプラスが相殺され、価格下落による損失は避けられます。
⇒ 「買い」は需要増になるので相場を上昇させ、「売り」は供給増になるので相場を下落させます。

中国、インド、中東諸国など消費大国
⇒ 中国、インド、中東諸国では宝飾品の需要が多いです。
⇒ 金(ゴールド)というのは、工業製品にも用いられていますので、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)など新興大国の経済成長が進むと産業用の需要が増えます。

紛争リスク
⇒ イラン、イラクなど中東の政治情勢が悪化したり、世界的にテロの懸念が高まったりすると、「有事の金」「安全な逃避先」として人気が高まり、金価格は上昇します。

金ETF
⇒ 金ETFも金価格には大きな影響を与えます。実際、金ETFの登場が需要を喚起し、金価格の上昇につながっています。

各国の中央銀行
⇒ 各国の中央銀行というのは、相当量の金(ゴールド)を保有しています。なので、そこが買いに動けば金価格の上昇要因になり、売りに動けば下落要因となります。

年金基金
⇒ 年金基金は、エンロン、ワールドコムが破綻した頃から、伝統的な株式・債券以外の金融商品である、いわゆるオルタナティブ(代替資産)に目を向けるようになりました。
⇒ 年金基金大手が商品や金ETFを投資対象としたことによって、他の年金基金にもそのような動きが広がっています。
⇒ 年金基金は、長期投資を狙う安定した投資家ですから、金価格を下支えしているといえます。

投資ファンド(ヘッジファンド)
⇒ ここ数年の原油、金(ゴールド)穀物価格の上昇を引っ張っているのはヘッジファンドをはじめとする投資マネーといわれています。
⇒ かつては株式や為替、デリバティブなどで運用していたヘッジファンドが、サブプライムローンショック後は、商品(コモディティ)にも参入してきています。


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