金価格とドルインデックスの関係は?
2008年3月17日、金価格が史上最高値を付けたときに、主要6通貨ペア※のドルインデックスは過去最低値に沈みました。
このように金価格は最高値で、ドルインデックスは最低値というのは、何もこの日が特別なわけではありません。
というのは、2000年代に入ってからは、多少の上下はありますが、金価格はほぼ上昇局面、ドルインデックスはほぼ下降局面にあり、金価格とドルインデックスは対称的なチャートを描いてきたからです。つまり、金価格とドルは「負の相関関係」にあるといえるのです。
※ユーロ/ドル、ドル/円、ポンド/ドル、ドル/カナダ、ドル/スウェーデンクローネ、ドル/スイス
金価格とドルの「負の相関関係」とは?
金価格とドルが「負の相関関係」にあるというのは、金価格が上昇すれば、ドルが下落し、金価格が下落すれば、ドルが上昇する傾向にあるということです。
また、当然のことながら、金価格とドルが100%負の相関関係にあるわけではありません。ドルが上昇した際に金価格も上昇し、ドルが下落した際に金価格も下落したことも過去にはあったからです。
とはいえ、2002年から2008年の7年間では、2005年を除いて、金価格とドルはほぼ負の相関関係にあったといえそうです。
すなわち、ドルが主要通貨に対して下落する局面においては金価格は上昇し、ドルが主要通貨に対して上昇する局面においては金価格は下落したということです。
ちなみに、必然的に、円と金価格の場合は「正の相関関係」になり、円が上昇すれば金価格も上昇し、円が下落すれば金価格も下落する傾向にあります。
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