世界の金(ゴールド)供給量は?
2007年の世界の金(ゴールド)供給量は3912トンで、その内訳は、次のようになっています。
■鉱山生産・・?476トン
■スクラップ・・?56トン
■公的売却※・・?81トン
なお、供給量の増加は金価格を下落させる要因となることから、細心の注意を払う必要があるといえます。
※公的売却とは、主として各国の中央銀行が保有している金(ゴールド)を放出することです。
中央銀行が金(ゴールド)保有と「金本位制」
各国の中央銀行が金(ゴールド)の現物を保有しているのは、「金本位制」の名残といえます。この「金本位制」は、狭義では、ある国の貨幣(本位貨幣)を金貨とすることを意味します。
とはいっても、すべての貨幣を金(ゴールド)にする必要はなく、基軸となる貨幣が金貨であればいいのです。これは、次のような理由により、実際に金貨を流通させるのが困難であるからです。
■流通できるほどの量をそろえることができない。
■高額の金貨を所持していると、身に危険が及ぶことから、手軽に持ち運ぶことができない。
■持ち運ぶことができないと、買い物などに使うこともできず、退蔵される。
こうした理由から、金貨はスムーズに供給・流通しないので、代わりに金地金との交換を保証した紙幣である兌換紙幣を中央銀行が発行し、金(ゴールド)と貨幣価値を結びつけたのす。
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