試金石とは?
「試金石」という言葉は、「金(ゴールド)」の品位や価値を判定するための道具ということから転じて、人やモノの価値を試すという意味で用いられるようになりました。
ほかにも「金字塔」とか「金看板」「金言」など、「金」が用いられた言葉は色々とあります。
いずれも「最高の」「抜きん出た」という意味を持っていますが、「金」の貴重さや重要さがよくわかります。
試金石は本当にあるの?
では、「試金石」という石は実際に存在するのでしょうか?
「試金石」は実際に存在します。主として黒い石英質の鉱石が使われ、碁石の材料としても知られる和歌山県の熊野・那智地方で産出される黒石が有名です。また、「試金石」は、次のように使用されます。
■表面を平らに加工した試金石に、調べたい金製品と判定基準となる手札金(手本金)をこすりつけて線を描き、色や光沢を見比べる。
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■微量の濃硝酸をかけた色調の残り具合から、そのサンプルの品位を判定する。
ちなみに、上記の方法ですと、随分大雑把な識別法だと思われるかもしれませんが、18金か16金かという程度であれば十分に判定可能だそうです。
なお、熟練者であればより詳細に識別できることから、現在でも装飾品の鑑定などに用いられているようです。
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