原油価格はどのくらい暴騰したのですか?
車は、通勤や買い物、休日のドライブなど、いまや暮らしになくてはならない存在になっています。
その車の燃料であるガソリンの価格が一時急上昇し、家計を圧迫しました。
具体的には、1998年頃の東京郊外の競争の激しい地域では、レギュラーガソリンの販売価格は1リッター90円を下回っていたこともありましたが、2008年には、レギュラーガソリンの全国平均店頭販売価格が一時1リッター185.1円となんと2倍以上に高騰しています。
原油価格は、本当は10倍以上に暴騰していたというのは?
しかしながら、本当のところは「2倍で納まっていた」というのが現実です。
というのは、世界の原油価格の指標となっているWTI(アメリカ・西テキサスで産出される良質な原油)の先物価格は、1998年の中頃には1バレル14ドルを下回っていましたが、2008年には、実に147ドルの最高値をつけているからです。
これは、実に10倍以上の暴騰です。
原油価格のみならず食料品の価格も上昇
価格の上昇は、原油だけではありません。特に顕著だったのは、パンやパスタ、ラーメンなどの小麦を使った製品です。
値段はそのままであっても、よく見ると内容量が減っているなんてこともよくありました。
それ以外にも、バターやチーズ、サラダ油やにマヨネーズと、例を挙げたらキリがありませんが、日本はバブル経済崩壊後、一貫してモノの値段が下がる「デフレ」が続いていましたが、それが一転して「インフレ」に向い始めたといえます。
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