金しゃちにはどれくらいの「金(ゴールド)」が使用されているの?
名古屋城の天守閣に光り輝く「金しゃち」は、「金のしゃちほこ」とも呼ばれますが、この「金しゃち」には、創建時には慶弔大判1,940枚分と、実に220sもの純金が用いられたといわれています。
江戸時代に何度か改鋳された後、昭和20年に戦火でほぼ消失してしまったため、現存する「金しゃち」は昭和34年に再建されたものです。
ちなみに、こちらの「金しゃち」には、ブロンズの原型に厚さ0.15ミリの18金の金板がウロコとして貼り付けられ、88s(純金換算で66s)の「金」が用いられています。
なぜ「しゃち」なの?
なぜ城の上に「しゃち」がいるのかについては、諸説あって真偽のほどは明らかではないのですが、次のような説が有力のようです。
■鋭いひれを持つ勇猛さが力の象徴として考えられた。
■中国に伝わる伝説の怪獣に由来する。
■火事や干ばつに苦しまないよう水に縁のあるものを天に近い高所に掲げた。
なお、「金しゃち」を乗せることは、縁起をかつぐだけでなく、「金」を高く掲げることによって光り輝く威光を天下に知らしめる、といった意味合いもあったようです。
初めての「しゃち」は?
天守閣に初めて「しゃち」が乗せられた城は、織田信長が築いた安土城であるといわれています。
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