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金価格の先行きには需要の分析が必須

「金(ゴールド)」はどのようなものに使われているの?

世界景気に左右される、電子工業を中心とした産業用の「金」需要については、2006年に初めて300トンの大台に乗せるなど、年々増加の一途を辿っています。

特に日本での需要が拡大していて、年間およそ100トンの「金」が携帯電話などの部品として利用されています。

「金」は、携帯電話だけでなく、パソコンやデジタルカメラ、携帯音楽プレーヤーなどにも部品として使用されています。

このような商品の売れ行きが今後も好調であれば、需要はさらに盛り上がるものと思われます。なお、歯科用の需要は60〜70トンで安定推移しています。

ちなみに、日本が「隠れた産金国」と言われるのは、上記のような「金」を利用した製品から回収される「金」の量が多いからです。

金価格の先行き判断に必要なのは?

「金」は有限の資源であることから、宝飾や産業用の需要が増大したとしても、供給量を増やすのは困難な状況にあります。

一般に、モノや投資商品の価格というのは、需要と供給のバランスで決定します。「金」の場合、今後も供給が一定水準を維持すると仮定しますと、宝飾品などの需要動向が金価格を左右するものと考えられます。

もちろん、投資商品としての金価格も、宝飾品などの実物の需要動向の影響を受けることになります。

よって、金価格の先行きを判断するうえでは、宝飾品や携帯電話など「金」の需要の分析も必要不可欠といえます。

特に「金」の消費大国である経済成長著しい「インド」や「中国」の需要動向を分析することは非常に重要になります。


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