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金は増産可能?

金の新規生産量は増やせないの?

通常ですと、需要が拡大すれば供給を増やして対応することになるのですが、「金(ゴールド)」の主要生産国では、増産しにくい状況に直面しています。

というのは、かつては露天掘りで「金」を生産することもできたのですが、地下3,000メートル以下にしか金脈がないとか、凍土を掘り進まないと生産できないなど、近年は生産条件の悪い鉱山が目立つからです。

深度が深くなったり、あるいは鉱床探査が難航したりで、生産コストがかさみ、鉱山会社の採算は悪化しているようです。

また、金鉱山の品位の低下や鉱山設備の老朽化という問題を抱えている鉱山も多いようです。

このような悪条件が重なっていることから、既存の多くの鉱山会社では、需要に対応するどころか減産を余儀なくされています。

なお、「金」は推定埋蔵量自体が少ないですから、今後も「金」の供給量が大幅に増えることは期待しにくいといえそうです。

主要な金消費国は?

主な「金」の消費国としては、インド、中国、米国、トルコ、サウジアラビアなどがありますが、米国を除けばみなアジアの国といえそうです。

また、米国を除けば、「金」の需要が大きい国は、いずれも植民地支配を受けた経験があり、戦争によって金融市場が崩壊し、株式や債券の資産価値がなくなる恐怖、あるいは自国の通貨が無価値になるといった恐怖を肌で感じてきたことから、最後の拠り所は「金」という考え方が根強く残っているといわれています。


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