「金（ゴールド）」の元素記号は「Ａｕ」ですが、これは7000〜8000年前に、砂金あるいは露頭の自然金という形で発見されたといわれています。

また、マルコポーロの『東方見聞録』によると、日本は「黄金の国ジパング」としてヨーロッパ諸国に紹介されましたが、これは12世紀初頭に平泉に建立された中尊寺の金色堂のことを伝え聞いたといわれています。

そして、この東方にユートピアがあるという言い伝えが、やがて15〜16世紀にかけての大航海ブームをもたらすことになりました。アメリカも例外ではなく、人々は「金」を求めて西へ西へと移動していったのです。

このように、世界中の人々の「金」を求める情熱が、歴史を大きく動かしてきたといってもいいのかもしれません。こうして「金」は、「国境を越える通貨」としての地位を不動のものとしていったのです。

ワールド ゴールド カウンシルというのは、英国に本拠を構える、世界の主要鉱山会社40社で設立された非営利組織のことをいいます。具体的には、次のような多様な活動を行っています。

■「金」に関する調査や研究
■正しい知識の普及や投資の促進
■規制の撤廃や物流システムの改善支援...など

なお、ワールド ゴールド カウンシルは中立的な立場をとっていることから、「金」の売買に直接かかわることはありません。

□国内金価格の推移と史上最高値更新
□金本位制と各国通貨との関係は？
□金の需要と供給は？
□インド・中国・中東の金消費は？
□金の取引市場と参加者

□金は国境を越える通貨？
□金の地上在庫と埋蔵量は？
□金は増産可能？
□金価格の先行きには需要の分析が必須
□日本は最大の中古金スクラップ国？