金相場の上昇トレンドは続く?
金相場の上昇期待が高まっている理由は、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国)の経済発展に伴って、商品全般の需要拡大が予想されているからです。
BRICs諸国は人口が多いことから、経済が発展するにつれて食料品や道路・橋、港などのインフラ整備、ビル建設などあらゆるモノに対する需要が拡大すると考えられます。
需要の拡大が続けば、「金」だけではなく、原油、鉄、ニッケル、穀物など商品全体の価格も上昇トレンドを形成する可能性が高くなります。
よって、商品全般の価格としては、世界景気の変動などによって一時的に下落することはあるかもしれませんが、すくなくともこの先10年くらいは、右肩上がりのトレンドで推移していく可能性が高いと考えられます。
なお、商品価格が上昇していくなかで、「金」だけが取り残されるというのは考えにくいですので、金相場も若干の調整局面はあるかもしれませんが、今後も上昇トレンドが続いていくことが予想されます。
通貨バスケット制とはどのようなものですか?
通貨バスケット制というのは、自国の通貨の相場を、米ドルやユーロなどの複数の主要貿易相手国の通貨で構成されるバスケット(かご)と連動させる為替制度のことをいいます。
この通貨バスケット制によると、単一通貨の急激な為替変動に伴うリスクの低減・回避が期待できます。
なお、通貨バスケット制は、中国やロシアなどですでに導入されており、米ドル離れにもつながる動きとして金市場でも注目を集めています。 |