「金」は希少価値が高い?
「金」の先高期待に拍車をかけている要因のひとつとして、希少価値が高いことがあります。
例えば、2008年2月に実施された財務省オークションでは、明治13年発行の旧二円金貨が、何と3,210万円の史上最高値で落札されるなど、希少なものに思ってもみないほどの価格がつくことも少なくありません。
なお、この金貨ですが、発行枚数自体が87枚と極端に少なく、財務省も1枚しか保管していなかったことから、コレクターにとっては宝物だったようです。
ちなみに、同日のオークションでは、明治10年発行の旧二円金貨も、1700万円という高い価格がついたそうです。
「金」は希少な資源?
「金」自体が希少な資源であり、現在の生産量が維持されるとすると、あと30〜40年で枯渇すると予想されています。
一方、原油は、現在の供給ペースで計算すると50〜60年しか持たないとされていますから、両者を比べれば、貴重な資源である原油よりも「金」のほうがより寿命が短く希少であるといえます。
プラチナ価格急騰の要因は?
近年はプラチナ(白金)の価格も急騰していますが、プラチナについても「金」と同様、その希少性が最大の買い要因となっています。
「金」とプラチナの価格は、概ね1対2の関係で推移していますので、仮にプラチナが4000ドルに達すれば、「金」は2000ドルに達するという計算も成り立ちます。
いずれにしましても、「金」が枯渇するまでのタイムリミットが近づくにつれて、「金」の希少価値はますます高まっていくものと考えられます。
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