「ザ・セイホ」とは?
「ザ・セイホ」というのは、代表的な日本の機関投資家のことです。
この「ザ・セイホ」が恐れられていた1980年代後半から1990年前半には、かなり派手な取引で市場の注目を集めていました。
具体的には、外国株式や外国債券に投資すると同時に、それらの為替リスクをヘッジするとの名目で、為替の売買を繰り返していました。
つまり、機動的にヘッジをしたり、はずしたりすることによって、為替取引でも儲けようとしていたのです。
また、一度の数百億円から千億円の金額で売買を繰り返していたので、当時の為替相場には大きな影響を与えていました。
最近の「ザ・セイホ」は?
「ザ・セイホ」は、バブルの崩壊とともに次第に慎重な取引となり、最近では、軽妙な運用に変わっています。
保険料などの運用については、外国の債券に投資するケースも、その大部分はフルヘッジ付きで買い付け、償還や売却するまでは、ほぼヘッジをはずさないで運用を継続させるので、ほとんど為替相場に影響を与えなくなってきているのです。
ただし、ここ最近は、ヘッジなしのオープンの投資を、徐々に再開させている動きもあるようです。
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