個人投資家の取引とは?
証券投資を担う人というのは、機関投資家と個人投資家とに分けられます。
このうち、個人投資家の取引は、一般的に一回あたりの取引金額が比較的小さいので、短期的には、それほどマーケットに影響を及ぼさないといえます。
ただし、例えば日本の場合には、個人金融資産がおよそ1,400兆円もあるといわれていますので、そのうちの1%でも一度に動くと、14兆もの金額が動くことになりますので、その影響は無視できません。
よって、銀行の外貨預金の残高や、外貨建て投資信託の残高推移などを見て、個人投資家の動きも注視する必要はあります。
機関投資家の取引とは?
機関投資家というのは、人から預ったお金や企業のお金を運用するプロの集団のことをいいます。
日本の機関投資家のなかでも代表的なのが、生命保険会社ですが、1980年代後半から1990年前半には「ザ・セイホ」として恐れられていました。
生命保険会社は、保険料だけでなく年金資金なども預り、そのお金を運用しているのですが、円で預っていますので、基本的には国内での運用となり、一部が海外での運用となります。
また、その一部は、外国株式や外債で運用しているのですが、円からこれらの外貨建て資産を購入する際に、為替取引が発生することになります。
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