レーガン政権の為替政策は?
レーガン大統領は、「強いアメリカ」を標榜して登場したこともあり、強い国の通貨も強くなるべきという信念から、強いドル政策を講じました。
そのため、海外諸国から米国に投資資金が集中し、どんどんドル高が進んでいきました。
通貨高のメリット・デメリット
通貨高のメリットとデメリットは、次のようなものです。
■通貨高のメリット
⇒ その国の通貨の購買力が高まります。
⇒ インフレを抑制できます。
■通貨高のデメリット
⇒ 産業の空洞化進んでしまう。
レーガン政権下での米ドル高のデメリットは?
米ドル高により、米国から産業がどんどん海外へと出て行ってしまい、米国内の雇用が冷え込んでしまいました。
つまり、米国の輸出産業型企業にとっては、ドル高はネガティブな問題となり、米国で産業が空洞化してしまったのです。
そこで、レーガン大統領は、ドル高を食い止めるために、1985年の9月のプラザ合意を打ち出したのです。
この効果は非常に高く、大幅に円高ドル安が進みました。
実は、当初は1ドル=180円程度のところまで円高が進んだら止めるつもりだったと言われていますが、一度勢いがつくとマーケットは行き過ぎてしまうもので、結局このときは、1ドル=120円付近まで円高ドル安が進みました。
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