投機と実需
外国為替市場には、次のような様々な目的のもとに、取引に参加しています。
■投機(資本取引)
⇒ 日本から海外に投資する、あるいは海外から日本に投資するという流れの中で発生する為替取引のことです。
■実需(貿易取引)
⇒ 日本から米国に輸出した自動車の輸出代金を円に替える、あるいは中東から原油を輸入するのに必要な代金をドルに替えるという流れのなかで発生する為替取引のことです。
投機と実需ではどちらが多いのですか?
実際に外国為替市場における取引では、圧倒的に投機の占める割合が高いです。
具体的には、外国為替市場の1日当たりの取引金額はおよそ2兆ドルですが、そのうち貿易に関わる部分は、1割から2割程度とされていて、それ以外はすべて投機(資本取引)に関わるものになっています。
よって、短期的に為替相場に影響を与えるのは、資本取引に関わる為替取引ということになります。
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