米国企業の決算とドル高
米国では、企業のグローバル化が進み、雇用が政治問題化するほど、多くの企業が海外に拠点を移しています。
このような企業は、1年が終わりに近づくと、稼いだ利益を本国のアメリカに送金します。
つまり、これは、12月になるとアメリカの企業が世界中の国々で稼いだ利益をドルに替えてアメリカに送金するので、ドル買いが多く発生し、ドル高要因になるということです。
休日と為替相場の動き
為替相場では、世界標準でイベントを考えておくことが大切です。
米国で一番重要な休日といったら、11月後半の感謝祭と、クリスマスです。
感謝祭の直前やクリスマスの直前は、皆がそれまでに大きなポジションの整理を済ませておきたいと考えるために、ポジションを縮小する動きがたびたび起きます。
とくに12月は、外資系のディーラーなどが長期休暇に入ることが多いので、市場の流動性も薄くなりがちです。
よって、11月中旬と12月初旬(1〜2週目)は、ポジション調整の時期として注意が必要です。
ちなみに、ニューイヤーは、日本のお正月に当たりますが、元旦は休日になるものの、それ以降は通常どおりのウィークデーになりますので、あまり重要とはされていません。
なので、お正月はあくまでも日本独自の休日と考えておいた方がよいでしょう。 |