為替差益とは?
FXで利益を上げる方法としては、次の2つの方法があります。
(1) 通貨を売り買いして為替レートの変動によって差益を得る方法
(2) 2通貨間に生じる金利差(スワップポイント)で利益を得る方法
そして、為替差益というのは、(1)の方法になります。
具体的には?
例えば、日本円を100万円持っていたとします。
このとき、ドルが上昇して1ドルが100円から120円になったとしても、円を保有している場合には、100万円は100万円ですので、利益はまったくありません。
しかしながら、1ドル=100円のときに、持っている100万円を1万ドルに替えている場合には、1ドル=120円になれば、確実に円資産が増えます。
つまり、1ドル=120円のときに、再びドルを円に替えると120万円になり、20万円の利益が出ます。
為替差益というのは、このように、ある通貨Aから他の通貨Bに交換して、再び、通貨Bを通貨Aに交換したときに得られる利益のことをいいます。
交換した通貨Bが、当初保有していた通貨Aよりも高くなれば、為替差益が出るということになります。
ちなみに、新聞記事などで、「円安ドル高になり、輸出企業の経常利益が何百億円増加」といった文言を見たことがあるかもしれませんが、この場合の利益というのは、期初に想定していた為替レートよりも円安ドル高になったので、対米向けの売上高が増加し、経常利益が増えたということを意味しています。
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