ビック・マック指数とはどのようなものですか?
ビック・マック指数というのは、イギリスの経済紙「エコノミスト」に掲載されているものですが、この指数は購買力平価の例としてしばしば引用されます。
具体的には、ある任意の商品やサービスは、どちらの国で購入しても同じ価値であるべきであるという考え方から、世界でビジネス展開しているマクドナルドで販売しているビック・マックは、どこの国で購入しても同じ価値であるはずである、すなわち、それぞれの国の通貨で表されたビック・マックの値段から、適正な為替レートは算出できるというものです。
例えば、ビック・マックがアメリカでは1ドル、日本では120円で販売されていたとしたら、1ドルと120円は等価であるはずなので、アメリカのドルと日本の円の交換レートは1ドル=120円であるという考え方です。
エコノミストがビック・マック指数を掲載している本当の意図とは?
購買力平価については、学者の間でも賛否両論あり批判も多いです。
実はイギリスの経済紙「エコノミスト」がビック・マック指数を掲載し始めたのも、経済学者たちが購買力平価を元に、為替レートが「逸脱している」「適正である」という議論をしていることをからかう意図があったといわれています。
つまり、学者が唱える「一物一価の法則」によれば、ある特定の商品はどこの国で購入しても同じ価値を持つはずであるのに、ビック・マックの各国でのドル換算した価格はこのように違うではないかということが言いたかったようです。
|