電子ブローキングとは?
1990年代半ばから、ブローカー業務は電子化が進み、今ではブローカー経由の90%ほどが、人を介在させない電子ブローキングが占めています。
ちなみに、電子化が進む以前は、日本にも9社ほどブローカー業者があったのですが、電子化により急速に人を介在させる取引の減少、人員削減、業者間の合併・撤退などが相次いだことから、現在では3社ほどになっています。
中央銀行もインターバンク市場参加者
インターバンク市場参加者には、各国中央銀行も存在しています。
ただし、この場合は、「市場介入」といって、銀行やブローカーのようにビジネスとして外国為替取引をするのではなく、急激な変動を抑えたり、その時々で適正であると判断される為替レートを修正するために取引を行います。
なお、日常的に市場介入が実施されることはありませんが、歴史的には外国為替市場に大きな影響を与えてきたことも事実ですから、外国為替市場動向が行き過ぎであると思われる状況では注意が必要です。
市場介入とは?
市場介入というのは、正式には「外国為替平衡操作」といい、金融当局が為替市場に参加し、売買を行って為替レートを誘導することをいいます。
日本では、直接的には日本銀行が介入を行いますが、決定するのは財務大臣になります。
具体的には、円高を抑えるために円を売り、外貨を買うのは円売り介入、円安を防ぐために円を買い、外貨を売るのは円買い介入になります。 |