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有事のドル買いから米ドル不安に

米ドルに対する不安要因とは?

かつては「有事のドル買い」などといわれ、何かの事件が起きたりして世界経済への不安が広まると、米ドルを買って決済資金の確保するという動きが強まったものでした。

しかしながら、9.11テロの時には米ドルの決済が一時的にとまったことを契機として、米ドル神話に陰りも見え始めています。

また、最近では、サブプライム問題の余波による景気減速が、米ドルに対する不安要因の1つとなっています。

こうしたことから、各国では、外貨準備を米ドルに限定せず、ユーロなどで持つという動きも広がっているようです。

米ドルへの不安感が原油高・穀物高に

米ドルに対する不安感が、質への逃避、シンプルなものへの逃避を助長し、投資マネーを原油等の商品市場へと向かわせたことから、過去に例をみないほどの原油高や穀物高を引き起こしました。

そして、それが一層、原油消費国である米国自身の首を絞めるという悪循環に陥ってしまったのです。

とはいえ、米ドルが今すぐ力を失ってしまうということは考えにくいのですが、先行きに不透明感が漂っているということは否めません。

しかしながら、今後、米国が有効な経済政策を打ち出すことによって、サブプライム問題の余波を克服し、米景気に対する信頼を取り戻すことができれば、投資マネーが再び、米国株や米国債などドル資産に回帰することも考えられます。


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