実需筋の動きとは?
為替相場の変動要因には、思惑や観測だけでなく、実需筋といわれる輸入企業や輸出企業の売買があります。
実需筋と呼ばれる業者は、相場の思惑とは無関係に、外為市場において資金の調達、通貨の転換を行う必要があります。
具体的には、輸出企業は、製品を輸出した代金を海外通貨で受け取りますから、最終的には日本円に換金する必要があります。
また、輸入企業は、海外らの製品を仕入れる際に支払うために日本円を売って、海外の通貨を調達する必要があります。
さらに、利益狙いの投資家とは違って、たとえ相場がどのように変動したとしても、必要な通貨は手に入れなければなりません。
このように、企業が行う支払いですから、多額な通貨が必要になるわけで、実需筋の動向は為替相場を変動させる要因になるのです。
ちなみに、相場情報にも「110円台では、輸入企業のドル買いが並んでいるために…」といった表現がよくでてきますが、特に、「ごとおび」は、輸出企業・輸入企業ともに為替取引を行うことが多いので、相場情報には特に注意が必要です。
|