為替予約とは?
為替予約というのは、例えば、保有している米ドルを3か月後に売却する予定がある場合、円高が進むと為替差損を被るリスクがあるので、今のうちに、ドル売りのレートを予約しておく取引のことをいいます。
輸出入業者の為替予約が為替相場に与える影響は?
最近の輸出入業者は、年間を通じてコンスタントにヘッジを行うための為替予約をしています。
輸出業者の場合ですと、海外に製品を輸出してドルを受け取ることになるので、ドルの売り予約を活用して、為替差損を被るリスクをヘッジするケースが多いようです。
ちなみに、こういった取引というのは、比較的コンスタントに行われていますので、季節性というのはあまりないようです。
ただし、ゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇の前には、多少まとまった取引を行うことがあるので、注意が必要になります。
これは、この時期に相場が大きく動いてしまうと、企業としては困ったことになるからです。
輸出企業のドル売りと個人のドル買いの相殺について
日本の企業は、輸出企業の方が多いので、ネットでは、ドル売り円買いの方が多くなります。
これに対して、例えば、個人は、ゴールデンウィークや夏休み前には、海外旅行でドルを買います。
よって、個人がドルを買ったとしても、その効果は、輸出企業のドル売りによって相殺されることになります。
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