日本の季節要因が為替相場に与える影響は?
日本の季節要因が為替相場に与える影響としては、次のようなことが考えられます。
■ゴールデンウィーク・夏・年末
⇒ ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始には、海外旅行に出かける人が急増しますので、円を外貨に替えるという需要があります。
具体的には、現金をもっていく場合は旅行前に、カードを使う場合であれば旅行後に、それぞれ円を売って外貨を買うという動きが活発に行われます。
つまり、こうした旅行のハイシーズンの前後には、円安になりやすいということになります。
■ボーナスシーズン
⇒ 一般的に6月と12月は、日本のボーナスシーズンにあたります。この時期金融機関が一斉に金融商品のキャンペーンを行うことから、金融商品にお金が集まりやすくなります。
最近は、外貨預金などの外貨建て金融商品のキャンペーンも増えていますので、まとまった円売り・ドル買いがでることがあります。
よって、この時期は、円安に進みやすいということになります。
■企業の決算シーズン
⇒ 日本企業の多くは、3月が本決算、9月に中間決算が行われます。
これにあわせて投資活動も行われることが多いです。
例えば、4月や10月は、新規の投資資金を用いた投資が行われますが、このうちのいくらかは海外投資へと向かいますので、円売りドル買いが生じます。
反対に、3月や9月は決算期末なので、その期の投資活動で得た利益を確定させるために、海外に投資している分をいったん清算して、国内に戻す動きが出やすくなります。
つまり、この時期は、ドル売り・円買いの動きがでるので、円安要因になります。 |