ドル安とドル高政策とは?
為替の動向を読む際には、景気よりも政策のほうが重要です。
景気が良くても悪くても、米国が政策的に為替を動かそうと思えば、景気など関係なくなるからです。
最もわかりやすいのが1985年の「プラザ合意」です。この政策で円高が一気に進みました。
これは、意図的に米国が円高ドル安に誘導したのです。
しかしながら、これ以上の円高は世界経済に悪影響との判断から、1995年の1ドル=79円にまでなった円高は、協調介入によって米欧日の同意で介入が行われ、一斉に円売りが実施されました。
その結果、今度は為替が円安方向に振れ、1998年には1ドル=140円を超えるようになったのです。
このように、強引に為替レートを操作する政策が取られる場合がありますので、特に米国の政策を無視した取引はしてはいけないということになります。
世界の為替に最も影響を与えるのが、米国の政策ということを覚えておくとよいと思われます。
なお、ドル/円は、3〜4年周期で円高と円安を繰り返す動きとなっているのが特徴です。 |