両建てとは?
両建てというのは、同一通貨で「買い」と「売り」の両方のポジションを持つことをいいます。
両建てについては賛否両論あります。
例えば、米ドルの買いポジションを持っているところに、米ドルの売りポジションを持つと、利益と損失が相殺されてしまうので、意味がないという批判もあります。
また、FX取引会社によっては、損切りをせずにむやみにポジションをどんどん増やしてしまう危険を防ぐために、両建てを取り扱っていない場合もあります。
両建ての使い方は?
両建てができる場合は、例えば、米ドルを買ってみたものの、その後円高が進んで、これ以上損が増えたら困るといったときに米ドルを売ることができます。
この時点で2つのポジションの損益は相殺されるますので、同じ金額の米ドルを両建てした場合には、その時点でレートがどう動こうと損失も利益も出なくなります。
つまり、両建てを使うと損を食い止めることができるのです。
その後、円高が止まって円安にレートが動き出したら、売りポジションの利益を確定し、買いポジションに利益が出るまで待てばよいのです。
結局のところ、両建てしたところで損切りして、新たな売りポジションを取り直しても同じことなので、それができる人にとっては両建ては不要と思われます。
しかしながら、FX初心者の場合には、両建てがあった方が心理的な面で安心かもしれません。 |